2008年06月13日

●サマータイム

今年はなぜかサマータイムが導入されることになったモロッコ。
既に2週間ほどが過ぎた訳ですが、管理人…ぜんぜん慣れません(泣)
うまく眠れなくて、朝になると気持ち悪いんですこれが!

なにしろ夜は9時まで明るいから、「やー、まだ明るいしぃ」なんて思ってのんびり。
日が落ちても、暗くなってからまだ早いしぃ、とか思っていると、もう22時!なんていう具合です。
もともと宵っ張りのモロッコ人、夏はやっぱり日が落ちてからの涼しい時間をのんびり過ごすのが慣習ですから、子供も含めてやっぱり夜遅くまで過ごしてしまうんですね。

日が落ちてからなんぼ、というのがモロッコの夏なのに、その時間が遅くなってしまったのだからさあ大変!おまけに朝起きなくてはいけない時間は1時間早くなっているので微妙に眠気が蓄積されていくのですよね…。

モロッコ人的にさらに困るらしいのは礼拝の時間。職場の仕事の時間と、金曜日の集団礼拝の時間がうまく合わなくて…と、不満をもらしておりました。
私の周りは、いずれもサマータイムなんていい事無し派なのですが、モロッコでこの良く分からないサマータイムを歓迎している人なんてどのくらいいるんでしょう??

ラマダンのときに、早く家に帰れるくらいのメリットしか無いと思うんですけど、、、と思いつつ、きっとそれが目的なんだろうと、ひそかに勘ぐってます(笑)

2008年04月17日

●理解不能な郵便局(怒)

昔から良くわからない郵便局だと思っていたのですが、今日もやってくれました…。

先日日本向けに、わざわざ本局の郵便局に出かけて計量し(重量が不明だったので)料金を教えてもらって切手を買った上で送付した郵便物が『料金不足』という理由で戻って来たのでした。
おいおい局員!自分で計量したんだろうが!
「この手紙は、郵便局にて計量されました」スタンプでもついてもらって、間違っていたら自分の責任で送ってくれる、というシステムにでもしてもらわないと困ります。

この他にも考えられないような事がイッパイのモロッコの郵便局。

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2007年11月09日

●犬をくれ??

「犬をくれ!」 犬の散歩中の男性に暴行、ハッサン容疑者逮捕
埼玉・坂戸市で(※管理人注:2007年10月)23日夜、モロッコ人の男が、犬の散歩をしていた男性に突然、「犬をくれ」と執拗(しつよう)に言い寄り、拒否されたことに怒って、殴ったとして逮捕された。

モロッコ人の男は突然、犬のリードをつかんで男性に「犬をくれ」と言い寄った。
男性が拒否したところ、男が殴りかかってきたという。
傷害の疑いで逮捕されたモロッコ国籍のハッサン・ラガニミ容疑者(31)は、23日午後11時すぎ、犬の散歩中だった男性(48)に突然、「犬をくれ」と言い寄り、拒否した男性の顔を数発殴った疑いが持たれている。

被害者の男性は「急に近寄ってきて『犬をくれ!』って言うんですよ。ロープをつかんで。
そこで1発いきなり殴ってきたんですよ。(犬は)怖がって震えてました」と話した。
男性は、右のまぶたを縫うけがをした。
当時、ハッサン容疑者はかなり酒に酔っていて、「おれは何もやっていない」と容疑を
否認しているという。警察は、くわしい動機などを調べている。
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00120579.html


…お怪我をなされてしまった方、さぞや怖い思いをなされたでしょうね。御愁傷様です。

それにしてもこのモロッコ人…犬をくれ、というわけの全く分からない所、そして酔っぱらっていたとはいえ「おれは何もやっていない」という所がなんだかものすごくそこらのモロッコ人の酔っぱらいっぽいっぽく…
モロッコだったら、周りにいる人が、まぁまぁとかいって引きはなしてくれて、どっかに連れ去ってくれたでしょうに、日本はやっぱり、人通りが少ないのか、それともモロッコ人が宵っ張りすぎるのか、それとも見て見ぬふりをされてしまうのか。

それにしても、シラフでやった事だって、とにかくなんとか言い訳して何もしてない事にしちゃうモロッコ人だから、この人はきっと最後まで無実を言い続けるのだろうなぁ。そしてそのことに、きっと関係の方々はものすごく憤慨するのだろうな…。
全くモロッコ人、アルコールの飲み方を知りません。

モロッコみたいに親切な第三者が現れてその場を収めてくれたり、家族ががんばって警察にいろいろな「働きかけ」をしたりしてくれたりはできないのが日本。それができないのが外国。
このハッサン氏にも、罪は潔く認め、きちんと謝り、二度とその過ちを繰り返さないようにする事が人間前に進むために大事な事なのだよという事を、日本の生活の中でキチンと学んでもらいたいですね!
せっかく異文化生活しているんですもの。

2007年11月07日

●ひき肉inモロッコ(笑)

さて、このところひき肉でも揺れているらしい日本。
でもモロッコでは、ひき肉についてだって簡単にはダマされません。
それはだって、「何混ざっているか分からないじゃないか!」という信念のもと、「そこの肉を、今挽いてくれ」といった具合にひき肉にしてもらわないと食べないから、、といった簡単な理由の他にも理由があります。

それはまず、それぞれのお肉の味や特徴が、生き物ごとにはっきりしているから。
そして、生まれてからずっと、そうして味の強い、純粋にその生き物の習性から生まれる肉の味、というものに親しんでいるから、簡単な事では騙されません。
おまけに、これは騙されてしまうかもしれない?というような、行きつけでない食堂での食事の時には、できるだけ出所や鮮度がはっきり分かる種類のものしか食べないので、変なものを食べさせられる以前に、変なものである可能性のあるものを拒否しているから(苦笑)というのもありますね。

いや、モロッコ人、なかなか食べる事についてはかなりウルさいというか、疑り深すぎ(苦笑)
でもこうして日本のように実際に何が混ざっているか分からないひき肉が出て来たりすると、モロッコ人もあながち間違っていないのかもな、と、その疑り深さを勝手に防衛本能の強さ、なんていう風に解釈したりもしてしまうのだから、私も変わり身の早さにかけてはモロッコ人に負けないかも(笑)

それはそうと、ガイジンの私など、せっせと「ケフタ(ひき肉)20DH!タマネギとトマトも乗っけて焼いて」なんて勝手に注文しておりますが、初めて出かける食堂などでは特にモロッコ人は「ねぇ、何が混ざってるか分からないよ?」などと言って、別なものを注文する始末。
別に、トリが混ざっていてもウサギが混ざっていても、七面鳥が混ざっていたとしても、別においしければいいじゃないと思っているガイジンなわけですが、モロッコ人的に「混ざっているモノ」として想像しているのは、どうやら犬とか猫とか、そういう全くの別モノだったりするところに、やはりお国の違いを感じる管理人でありました。

2007年10月27日

●月夜のさえずり

今晩の月はとにかくとても明るい。
ちょっと雲が出ているので、強い影こそ出ていないけれども、雲が出ているからこそ、なんとなく空全体が明るい夜。

実は冬のマラケシュでは、とても鳴き声の良い鳥が、早朝に歌を歌います。
その声で、肌の上にはキリッと冷えた朝の透明な空気の感じが蘇り、同時に初めてモロッコにやってきた頃の事を思い出すのですが、なんと今晩はあまりの明るさにか、深夜2時という真夜中だというのに、今もその同じ鳥のさえずりが。

たった一羽の歌声が響き渡る闇を、独り占めしている私。
雲間に光る月の白い光とともに、静けさが際立つ夜でした。

2007年10月26日

●地鶏とブロイラー in Morocco(笑)

このところ鶏問題で揺れている?ならしい日本。
ですがここモロッコではそう簡単にはダマされません。
というのも、鶏というのは、生きた物を目の前で捌いてもらって肉にするから、まず鶏の姿からして見えちゃってるので…なんていう簡単な理由もありますが、実はブロイラーと地鶏では、骨格も肉の色もぜんぜん違うので、シロウト目にも、けっこう簡単に区別できてしまったりします。

簡単に分かる区別で言うと、地鶏のお尻の骨には軟骨部分があまりありませんが、ブロイラーの場合、時に焼き鳥でナンコツとして売られている三角形の軟骨さんがしっかりついてます。
また、特に足(もも肉の部分)の肉が白ではなくて赤く、ブロイラーに火を入れた時の様子とは色からして全く違いますし、やっぱり地鶏のもも肉の方がプリプリしていると言えるでしょうか。
それから面白いのが、モロッコではブロイラーの卵が茶色で、地鶏の卵が白な所!
お安い茶色の卵を食べている管理人は、日本人としてはちょっとリッチな気分だったりするので、慣れ…というか、刷り込みというのも不思議なものです。

最近の管理人はといえば、魚が三枚におろせる女…ではなくて、丸のままの鶏から、いかに美しくモモ肉、ムネ肉、ササミ等を切り出して行けるか、というところにこだわるオンナ。
元々生物部で、カエルの解剖にビビってましたが(笑)、もはやそれどころではありません。
犠牲祭には羊を解体し、日々鶏を分解している生活においては、怖がっているヒマなどないのです。

「クエ〜ッ!!」という叫びを最後にお肉になっていってしまうトリさん。
今日もおいしくいただかせていただいてありがとう!

お肉を全部外した後に野菜といっしょに煮込んで作る、鶏ガラだしのおぞうすいがお気に入りの管理人による、ニワトリレポートでした。

2007年10月24日

●オリーブの季節

先日我が家に遊びに来た友達が、「久々にブログを更新したの!」とコメント。
「1ヶ月ぶり?yama-sanよりヒドいね(笑)」というもう一人の友達のコメントに、苦笑いするしかなかった管理人でありました(苦笑)

すみません。
だって、それは、その…写真をパソコンにダウンロードしてそれをブログ用のサイズに作り直してアップロードして…という作業を思うと、ついつい…その…メンドくさくって!
ついでに2GBなんていうメモリーを買ったりしちゃったので、「まだまだ空きがあるじゃん♪もっと撮影してから!」なんて思ってますますほったらかしに。
まだまだあるじゃん、なんて言ってアナタ、調子に乗って買っちゃった2GBのメモリーを埋めるのは、200枚以上の写真を一番デカいサイズで撮らなくてはいけないというのに、「もっと撮影してから」じゃないですよね。
更新、2ヶ月に1回のつもりかね?ワタシよ(苦笑)

というわけで、最近の風景をご紹介。

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2007年10月05日

●シャンゼリゼよりフナ広場?!

モロッコなら安いでしょ、アフリカだし。
と思っておられる方も少なくない日本からの旅人になかなか分かってもらえないモロッコの実情。

先日耳にした話によると、とうとうフナ広場の郵便局前の土地の価格が、シャンゼリゼの土地の価格を上回ったとかなんとか。どこから出た数字か分かりませんが、本当だとしたらやっぱりその「シャンゼリゼ」という響きとフナ広場を比較することができるレベルにあるという事が驚きです(笑)

そんなバブリーなマラケシュで、小さな事務所スペースがフナ広場からそんなに遠くない条件のわりと良い所に出ているからと聞いて値段を聞いたら、なんと1250万円!!
こらこらこら!いくら小さなスペースといったって、2mx3mなんて大きさですよ?!1平米200万とはなんとも大きく出たフナ広場(苦笑)
一体誰が買うんだそんなものと思ったら、やっぱりヨーロッパ人が近辺を買いあさっている事からそんな値段がついているんだそうですが、ヨーロッパ人はバブルがはじけたらどうするつもりなんだろうと、他人ゴトながら心配してしまいます。

「…でもさぁ、それならやっぱりシャンゼリゼにするよね」
「もちろんそうでしょ!」
なんて話している愛のない(笑)地元日本人、どちらかというと土地バブルの後の苦労を経験しているだけに、すごいというより、密かに怖いと思っているのでした。

2007年07月27日

●バクシーシ

ぢつは「ちょい悪」な管理人。(ぜんぜん「実は」じゃない?)
日本人としてアレルギーの多い、バクシーシ(ソデの下)の存在がまだまだまかり通っているモロッコの方が暮らしやすいと思っていたりします。

多少のグレーがあることで、より多くの人がメリットを受ける事ができるのなら、グレーゾーンを残しておくというのも一つの選択肢。グレーはグレーとして認めつつ、そのグレーゾーンからメリットを受ける人は、その「グレー」を私欲のためでなくて、より多くの人のために還元していく力を持てればそれで良いと思うのですが。
…ダメですかね(笑)
まぁ、「グレー」の存在をそんなふうにとらえている”ワルモノ”の方が少ないでしょうから、やっぱりダメ、という事になってしまうんでしょうね。

そんな私が本日出会ったバクシーシは、まさにその「ダメ」なやつ。

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2007年07月18日

●ハマム・ちょっとディープな女の世界

先日とあるホテルのハマムに出かけた時の、私とあかすりおばさんの、ちょっぴり?!アダルトな会話。

ーー モロッコの女性はね、毎週ハマムに出かけて体をきれいにするの。
    でもね、それは見た目を美しくするためじゃないのよ。

 ー ふうん?

ゴシゴシゴシ

ーー ほら、こうして汚れを落とす事で、すべすべの赤ちゃんのような肌になるでしょ。

ゴシゴシゴシ

ーー 今晩は、お部屋できっとかわいがってもらえるわよ。

 ー …

ゴシゴシゴシ

ーー 女はね、こうして毎週きれいにしていないといけないのよ。
    旦那さんに喜んでもらうために。自分のためじゃ、ないのよ。
    ほら、今晩はきっとかわいがってもらえるわ。

 ー …

裸のつきあい。
そんなイメージが似合うと思っていた町中のハマム。
気の良いオバちゃんたちが、大きな笑顔で見知らぬガイジンの背中を流しに来てくれるその雰囲気は、いくつか高級と名のつくホテルのハマムサービスを受けてもやっぱり好き。
けれども、実は今まで、あのだらだらとした井戸端会議の会場の裏に、「夫に逃げられぬように」という、女性達の切実で、涙ぐましい努力が潜んでいたとは、気がついていたようで、気がついていなかった管理人。
どうりでホテルの垢擦りおばさんより、市井のハマムのおばちゃんの方が仕事が丁寧なわけです。
なにしろ、そんなふうに人生かかっている人たちを磨き立てるのと、ただ海外からのんびりしに来ただけの人を磨くのでは話が違うのですから!

実はモロッコ、理由もなく、あるいはなんてこともない理由で離婚されてしまう女性がたくさんいます。一度離婚されてしまったら、再婚するのはかなり難しいので、その後は女手一つで子供を養い、生きて行かなくてはなりません。

田舎でかたくなに写真をいやがる女性達は何が怖いかといえば、「写真を撮らせた」という事を夫にとがめられたりでもしたらどうしようかと、写真そのものよりもその後の家族の対応におびえていたりするのです。
彼女達にとってみれば、写真を撮らせてもらえる「かもしれない」チップなんて、平和な結婚生活に比べたら、なんの重みもないお礼。
隠し撮りした事がバレた時に、相手がオニのように怒るのも、最近ではとてもよくわかります。
思い出のためだけにシャッターを無理矢理切って立ち去って行く旅人に、彼女達のその後の悲惨な人生の面倒を見る事なんて、できないのですから…。

ハマムのおばちゃんのちょっとエッチなこの会話も、もしかしてただちょっとお客様の気分を盛り上げようと口にしたリップサービスだったかもしれないけれど、「女性が生きて行くとはどういう事か」なんていう、ちょっとハードなテーマも関わっていたウルルンの撮影の後だっただけに、おばちゃんの話が、妙に切実な彼女自身のつぶやきに聞こえてしまった夕暮れでした。

2007年07月04日

●ビジュアルがすごいと言えば。

さて、かなりインパクトのあるパッケージをご紹介させていただいた後で、もう一つビジュアル系の話題を。

モロッコ北部のワイン業者さんが、モロッコ国内で販売されているワインと、輸出向けのワインのラベルが違う事について話をしてくれた時に出て来た話題なのですが、この業者さんが、国内で販売されているワインのラベルを、新しいデザインの良いものに変えて販売したところ、なんと売り上げが20%も落ちてしまったのだそうです。

理由はやはり、文字が読めない人たちが、自分がいつも飲んでいる銘柄はコレ、と、ラベルの色と絵でマイボトルを記憶しているために、ラベルが変わってしまった時点で自分が飲んでいたのがどれだか分からなくなってしまい、一気に買われなくなってしまったという事なのだそう。

そこで、新しくデザインしたラベルを、急遽元のラベルに戻したのだとか。
国内向けの商品のデザインがなかなか変わらないのにはそんな理由もあったのですね。

ラベルデザインといえば、私は小さな小さなの絵が書いてあるツナ缶のデザインをかーなーり気に入っていたのですが、この銘柄も、なんと最近店先で見かけなくなってしまっているのです。
もはやこれもまた、田舎の雑貨やの売れ残り商品を探すしかないか?!と、かなり焦っているのですが、モロッコ在住の方でどなたかこの小さいツナ缶を見かける事がありましたら、ぜひ管理人のためにご購入いただけるとうれしいです♪

2007年06月21日

●モロッコ人じゃないよねぇ??

モロッコはまだまだ小さいうちから仕事をしているような子供も街中にたくさん。
応援の気持ちをこめて、できるだけアラビア語で話をするようにしている管理人ですが、そうして話をはじめると、子供達はみなけっこう目を丸くして、「なんだ、アラビア語しゃべれるんだ!」といって何やらかにやら話してくるのですが、その中でもおかしいのが、「でも…あの…、モロッコ人じゃないよね?」という質問。

どう見てもアジア顔の私ですが、子供達にとっては、「もしかしたらこんな顔のモロッコ人もいるのかもしれないよ?ぼくの知らない所で。」という感じなのかもしれないと思うと、なんだかさらにカワイく思えてしまうのでした。
「違うよ。日本人だよ」というと、「そうだよね!そうかぁ。日本人かぁ」という感じで一安心するようです。

もっとも、この「もしかしてこの人もモロッコ人かもしれないよ?」という疑問は、それはそれで子供らしくてかわいらしいのですが、オドロキなのが、既に何人か出会った事のあるモロッコ人の不思議なオバちゃん。
その不思議なオバちゃんは、他に何人も人が歩いているというのに、なぜかガイジンの私を捕まえて、道を聞くのです!(でも、それはモロッコだけの出来事ではないので、私は道を聞かれやすい体質なのかも?)

ちょ、ちょっと待って。私はガイジンで、ツーリストかもしれないし、アラビア語で何を言っているのか分からないかもしれないよ?それに運良くアラビア語が通じても、その街角で生まれ育ったモロッコ人じゃないんだから、道とかあんまり詳しくないかもしれないよ?

いえいえ。
オバちゃんたちは、そんな事にはおかまいなし。
「スマヒリーヤ」と、ガイジンをつかまえては、今日もどこかで道を聞く。

毎回なぜ自分が選ばれたのかかなりナゾなのですが、それがもしも、「モロッコ人じゃない人だったら、いいかげんな事を言わないできちんと教えてくれるかも?」と思ってたりするのだったら面白いかもしれないなぁと思いつつ、ガイジンとしてはやっぱり、はっきりと「それは私には分かりません」と言うのでありました。

もしもそこで、「えーっと、あっちの方だったと…思う。」なんて言い出すようになる日が来たら、きっと私は子供達の疑問にも、「あらいやだ!私モロッコ人よ!」なんて答えて、いぢめてしまうのかもしれませんね(笑)

2007年05月29日

●アクセスできない?

時々どこかの国でYoutubeにアクセスできない、というニュースが流れますが、なんと!
今日やってきたモロッコのとある雑誌のメールマガジンによると、Maroctelecomのユーザーは、Youtubeにアクセスできないようになっているとか。

先日まで普通にアクセスできていたのでおや?と思って確認すると、やっぱり。
ブックマークしていた音楽映像にアクセスできなくなっていました。
いつ直るんでしょうか? そしてまた何が理由で?
ダメって言われると、あら探ししたくなるのが人間なのに、なぜでしょうねぇ。
ちょっと気になる管理人でした。

2007年04月29日

●高速道路開通

途中橋が崩れるという事故があったために工事が遅れていたマラケシュ=カサブランカ間の高速道路。
これがようやく先日開通しました。
オール高速道路で行くと、カサブランカまでどのくらいで行けるのか、用事がなくてまだ実験できていませんが、片側1車線でトラックをよけながら走行するのと違うので、きっとサクサク行ける事でしょう。
そしてもちろん、トラックの方も、乗用車に必要以上に悩まされずに運送できるようになるの…かな?

マラケシュ市内は、市内深くまでトラックが入り込まなくても南部から北部へと向かえるようになったので、かなりスッキリした感じです。

ところが。
このところもう4月だというのに気温の上がっていないモロッコ。ようやく暖かくなった今週の陽気に押されてかなんなのか、特に今週末のマラケシュの混雑のしかたが尋常じゃない!
今日など、出かけたモロッコ版ファミレスが、夏のモロッコ人帰省ラッシュ時並みの大混雑でした。
いえ、あまりにも混雑していたから、夏以上と言っていいのかも。
テーブルが見つからなくて、あえなく移動することとなった我が家チームですが、駐車場に止まっていた車の大半はカサブランカやラバトナンバー。

ただの週末でこの調子ですから、今年の夏のマラケシュはどうなる事やら…。
マラケシュ在住者は、「週末のマラケシュなんて、逃げ出したモノ勝ち!」というくらいの混雑な今日このごろ。
一体どこからやってくるんだろう?というようなお金の使いっぷりな方々もたくさんいらして、この国のどこが貧乏なんでしょうねぇ…。時々、、いえ、最近いつも疑問です(苦笑)

2007年04月05日

●年度末を過ぎて

3月といえば年度末。
実はモロッコも、3月が経理関係の年度末なんですが、これって世界共通なのか、それともどこかの国の習慣なのか。旅行業界の契約年度は11月スタートだったりするんですが、こういうのって、どこかに基準があったりするもんなんでしょうか?
実はとっても気になります。

そんなわけで私もご多分に漏れず、清算やらなんやら「どうしても今月中に!」という事務仕事が山のように重なったために、苦手な数字を前にかなり目をまわしてしまいましたが、ようやくそれらにもほとんどカタがつきました。

あと一息で全部終わる、というところにきて、ようやく少し時間ができるようになった今日このごろ。
お昼ご飯も、忙殺されていた頃の「毎日スパゲティー」からようやく脱却。(好きだからいいんですけど)
近所のお肉屋さんにお肉を買いにいったら、ショーケースに両前足をかけて、それこそヨダレでもたらさんばかりの勢いで中を見ているネコさんが。
こういう時、日本のケータイとかだとサクッと写メにしてブログにできるんでしょうけれど、こちらではそんな事もできないし。「あー!なんてカワイイの!」なんて一人で思いながら、記憶の中に焼き付けた一瞬。

お隣の雑貨やさんがお休みだったので、ちょっと離れたお気に入りのパン屋さんまでパンを買いに行こうとしたら、それはおいしそうなイチゴが山積みになっていたので、思わずここでもお買い物。
ああ。フツーに暮らすって、味わい深いですね(笑)

2007年01月15日

●管理人、やられる(2)

先日子供とミュージアムに出かけた時のこと。

 おじさん:大人は20DHですよ。
 私:子供は?
 おじさん:子供は…いいよ!
 私:あ、そう?!どうもありがとう!

そして50DH札を渡した私。おつり、20DH。
領収書、20DH分。
…おっさん、「いいよ」って、領収書はいらないよ、っていう意味だったんでしょうか。。。私、いるんですけど。
あまりにも気前よさげに「いいよ」って言われたので、つい「おじさん、おつりは30DHなんじゃないの?」と言えない私だったのでした。いいんですけどね。別に。本当は入場料かかる年だから。


年末、犠牲祭前。
ドアのチャイムの音が鳴ったので、このクソ忙しいのに夜なんだ、と思えば階下の女学生。

 学生ちゃん:あの、すみません。大学の授業のために準備しなくてはいけないものがあって。100DH借りてもいいですか
 私:それは貸すの?それとも「あげる」の?
 学生ちゃん:犠牲祭で実家に帰るから、戻って来たら返します。
 私:…じゃあ、100DH、「貸します」ね。
 学生ちゃん:どうもありがとうございます!じゃあ、犠牲祭が終わったら。

そして犠牲祭が終わってから2週間。何の音沙汰ももちろんなし。
…まぁ、別に学生さんのお勉強のお役に立つのはやぶさかではないんだけれども、なんだかちょっと。

一度でいいから、「ありがとうございました」って、自分からお金を返しにくる人に出会いたい。
そしたら倍にして「あなたのその気持ちに会いたかったのよ!きちんと返そうっていう心がけをこそ大事にしてね!」って、あと100DHだってあげたのに。
実はひそかに、返してくれるって私の所にやってきてくれた人には、絶対にそう言って励まして、返そうとしてくれたお金は受け取らない事に決めている私だったりするながら、その台詞は、悲しいかな。まだ口を出た試しナシ。
女学生さんなら、もしかして「やっぱりモロッコ!捨てたもんじゃないじゃない!」って私をウキウキ気分にさせてくれるんじゃないかと思った私が甘ぅございました。

今度こそ、という期待があるからこそよけいにガックリ失望感。
私は何回味わったら、はっきり断れるオンナになれるんでしょうか。
それとも今度こそ
「ゴラァ!!返すとか言って嘘ばっかり言うんじゃないっっ!返すつもりはないけど金よこせって最初っから言えやコノ根性なし!」ってののしりながらくれてやれば、「そんなカネ、くれるったってもらってやるカァ!このクソババア!」…ってな具合に、ちょっとはプライドの一つも持ってもらえるんでしょうか。
それともやっぱり、プライドなんてどうでもいいくらいに、お金がない現実の方に耐えられないんでしょうか。

数字に弱い管理人としては、ひとまず今日の食べ物が自分の家にあれば、財布からいくらなくなろうがいつのまにか忘れてしまうという欠点がありますが(苦笑)、ココロの隙間だけは、いつまでも欠けたまま。
ああ。
いつか誰か、きちんと返しに来てくれないかなぁ。
そうしたら、私は本当に喜ぶと思うんだけれどもなぁ。

ああ。それにしてもキモチ悪い!
どこかしらこちらの善意につけこまれているだけに、よけいにキモチ悪い!

2006年11月22日

●ClubMed Marrakech

今日は子供の友達のお誕生日会で、ClubMedにお呼ばれ。
ぢつは最近バブリーなマラケシュでは、お友達のお誕生日…とかいって呼ばれると、なんだかものすごいお宅にお邪魔することになったりする事が多いので、「きれいな車は営業車♪」な管理人の生活的には、マラケシュの道路交通法無法地帯運転専用の自家用ボロ車でそういった所に参上するのは、ちょっとハズかしかったりして(苦)
「四輪動けば車は車。」程度の意識しかない私としてはそれでぜんぜんかまわないものの、「ざーます・フランス人」なご家庭の子女にまみれて暮らさなくてはならない子供が、もしやまちがってそんな事でいぢめられたりバカにされたりしたらどうしよう…というところがなんともストレスです。

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2006年11月20日

●我が家にネコがやってくる

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このところ、何やら嵐のように忙しく、すっかりご無沙汰してしまいました。
ちょっと一息つけた先週は、嵐の後くらいのんびりさせてよ、とばかりにパソコンに向かう気力が生まれず。
そしてブログなんかに手を出していると、闇の向こうから「そんな事しているヒマがあったら仕事のメールに返事よこせよ〜」という念が押し寄せてくるような気がして…!!
いやー、すでに「前の世代」の人間なんではないだろうかと感じている今日このごろであります。

さて、そんな日々を過ごしている管理人の家に、先週くらいから突然やってくるようになったネコが。
ドアを開けると「ニヤァ〜ォニャゴニャゴニャゴ〜」と叫びながらしっぽをたてて走りよってくる姿はそれはかわいらしいのですが…やってくるようになってから2日目。
家の中に入れて昼寝などさせてやっていたのですが、気がついたら…何か家の中がくさい。
のわ〜〜!この忙しいのに、あなたオシッコかけたわねぇ?!
…というわけで、家の中2カ所に、どうやらマーキングしたらしい跡を発見。
洗濯物+掃除という仕事を増やされ、生き物と共に暮らすという事の難しさを知った管理人でありました。

犬よりかは猫という存在の方が好きな私ではあるものの、最初の数日はなでればすぐに「ゴロゴロゴロ」と喉を鳴らしていた輩も、家に入れなくなって数日の今や、滅多にゴロゴロ言わなくなり。
うーん。
さすが、猫だな(苦笑)

2006年09月21日

●管理人、やられる

今日ほど「モロッコ的」な日も久々、というくらい!
あまりにもモロッコ的すぎる1日で、パソコンの前にいる今も笑いがこみ上げてきます。
いやモロッコ。何年つきあってもまだまだまだ「分かった」とは言えない奥深さがあります。

そもそも今日は役所に劇場のレンタルの依頼の書類を先に進めるために足を運んだのですが、本来劇場側から市役所に渡さなくてはならないはずの書類を私が受け取らなかったために、1往復よけいにしなくてはならなくなってしまったのがコトのはじまり。

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2006年08月29日

●本日のお買い物

用事があって午前中からフナ広場へ。
すっかり親しくなった織物工房の女性を訪ねた後、酷暑の広場で目を引いたのは、フレッシュな緑がまぶしい「コスボール&マァドヌース」(コリアンダー&パセリ)
フナ広場周辺の飲食店向けに営業しているならしい荷車のおじさん。
コリアンダーはパセリと違ってすぐにしんなりしてしまうので、近所のやおやさんで見かけるものは、いつもくったりしていて主婦的にはがっかり。

けれども今日の荷車おじさんのコリアンダーは、それはそれはシャッキリしているではありませんか〜!
しかも荷車の横を通り過ぎただけで、コリアンダーやパセリ、セロリのフレッシュな香り。
首をつっこまないわけにはいきません。
さっそくおじさんを捕まえて値段を聞くと、1束3DHとのこと。
普段は1DH分くらいしか買わないけれども、あまりにもきれいだったので問題なく了承。
いそいそと家路につきました。

家に帰って束をほどいて仕分けをすると、それでもやおやで買ったら10DH分くらいにはなるのでは?という大量のコリアンダーが残りました。
こんなに買って、何に使う?というくらいの営業用巨大束でしたが、夜になっても室温32度という酷暑の今日このごろ、フレッシュなグリーンに触れられるだけでなんだかいい気分。

ラマダンもそこに迫っている今日このごろなので、明日にでも冷凍ハリーラの元を作る作業をしようかと思っている私でありました。
それにしてももうすぐ9月だというのに、日中47度というのは一体?!
早く澄んだ青空が戻ってきますように!

2006年08月11日

●庭のある生活

なんでもない青空

もう少し広い家がいいのではないかと家探しをしていた去年の春。
広いと言っても、モロッコの、それはもう結婚式の時くらいにしか活用できないんではないかというくらい広いサロンがいくつかあるような家ばかり見ていた時、近所のイタリア人の紹介で出会った不動産屋さんが紹介してくれた家が今の家。
荒れ放題だったながら、庭付きだった今の家を見たその日に、「この家にしよう!」と思ってすぐに決め、以来そろそろ1年3ヶ月。
その日以来、人生30ン年で、初めて「庭付きのおうち」生活をenjoy中。

入居当初、まず私がはじめたのが庭の手入れ。
延び放題だった雑草をまず全部抜き、大きな石ころを袋に詰めて捨て、堆肥を買って来て土に混ぜる。
モロッコ人に言わせると、そんなことは1日50DHとか70DHで雇える庭師の人にやらせればいいのに、という事になるのだけれども、そんなオイシイ所を他人にやってもらうなんて大間違い!

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2006年06月20日

●砂漠の発見!

kabutog.jpg

さて、先日のブログでのクエスチョンの回答の発表です!
じゃーん!水たまりの中で見つけたソレは、なんと「カブトガニ」!
日本でも海辺にいたりするのを教科書で習いましたが、本物を見るのは初めて。おまけにモロッコといえば三葉虫なので、私はついつい、洪水で水を得た三葉虫の化石が動き出した気分になって大興奮してしまいました。
そして、砂丘のしっぽの方にある、雨が降るとできる湖?の方には、フラミンゴも来ているという事でしたよ。

この他にも、よくよく見るとメダカのような魚がいたり、このカブトガニの小さいのもいくつか泳いでいたり。どこからやってきたのか全く分かりませんが、生命の力というのはすごいですね!
砂漠に突然できた水たまりの中にさえ生きて行こうとする生き物がいるんですから、人間の生活も負けていられません。

先日到着した団体のお客様に、古着の救援物資をメルズーガ宛にお持ちいただいたので、まとまり次第、メルズーガに運んで行きたいと思っています。ご協力いただいたお客様、ありがとうございました!

2006年05月31日

●津波の噂

【UFO研究家が迷惑な”津波警報” モロッコで避難騒ぎ】
→アルジャジーラ:翻訳・ベリタ通信=志岐隆司

メルズーガの洪水のニュースが話題になりましたが、ちょうどその少し前の事。
インドネシアの地震と重なるようなタイミングで「津波が来るらしいよ」と連れ合い。
私はてっきりインドネシアの津波の記憶と、今回の地震が重なって、そんな事を言っている人がいるんだろうと思って、もちろん「インドネシアで地震があったからって、モロッコまでなんて津波は来ないよ」と返事をしたのですが、どうやらその話題となっていた「津波」の原因はそれではなかったんですね…。
記事を読んで、思わず吹き出してしまいました(笑)

このUFO研究家による津波騒ぎで思い出したのは、日食の時の事。
真面目な声で「外に出ると目がつぶれるから出ちゃいけない」とか、友人が言っていましたっけ。
確か日食が原因で、突然学校まで休校になったりしたんですが、今から考えると、それが一体本当はどういう「科学的理由で」休みとなることになったのか、やっぱり気になる私です。

うーん。ちょっと不思議な国モロッコ。
火星人がやってくる!なんていうラジオを流したら、やっぱり今でもパニックになってしまうのかしら?なんてちょっぴり思ったりしてしまいます。

2006年05月19日

●フェズからの帰り道

仕事で出かけたフェズからの帰り道。
同じコンパートメントになった女性はなんだかまるでそこが事務所であるかのように電話のしっぱなし。
「ああごめんなさい、30万、50万ディラハムの小切手を用意するのを忘れてしまったから、それぞれ○○銀行と××銀行ので用意しておいてちょうだい」
「このあいだの○○ヘクタールの土地の話だけど…」
「ヒヨコ3万2千羽を3万5千ディラハムで…」
ヒ、ヒヨコ?聞き間違いかしら?!とか、なんだかどうもスケールの大きな話だなぁ、どんな仕事をしている人なのかなぁと、あまりにもデカい話し声に、聞き入るともなしについ聞き入ってしまった道中。
それ以外には大して面白くもおかしくもない時間が夕暮れの風景とともにゆっくり過ぎて行き、炎天下に1日歩いてすっかり疲れていた私はいつの間にか眠ってしまいました。

ところが空もすっかり暗くなり、電車がラバトを過ぎた頃、突然電車がバチバチバチバチ…!!と、線路下のバラストを巻き上げ始めたではありませんか!
場所はゆっくりしたカーブ。周りには家々。
頭の中にはまだ昨年の尼崎線の電車脱線事故も新しい上に、自分自身の交通事故の記憶も重なって、一瞬凍り付く私と、窓際で電話中のゴージャスなマダム。まさか!

でも、体に負担になるようなブレーキ、なし。上下にガタつく様子も、なし。
ひとまず悲劇的な脱線はまぬがれるか?!でも、左カーブで、左側にあるコンパートメントだから、もしも倒れたらどこでどう自分を支え、衝撃から身を守るか?!…と、頭の中をかけめぐる大惨事。

そう思っていたら、列車はそのままゆっくりと止まり、事なきを得た事に、ついついお隣のマダムといっしょに喜びあってしまいました。
「夫に車で移動するのだけはやめてくれって言われて電車にしたのに。もうだめかと思ったわ!」
「私も同じですよ」
なんていう会話をしながら、車内放送も何もなく、ただひたすら止まり続ける電車の中で世間話がスタートしました。

どうやら彼女は、フェズでは有名な小麦やら鶏やらといった食品関連の供給にかかわる大きな会社の社長さん。起業したのではなく、雇われていた立場からたどりついた社長さんということで、モロッコにもそんな会社があるんだとすっかり感心してしまいました。
「300人の男性スタッフの上に女が立っているんだから大変よ」と言っていましたが、いやモロッコ。
なかなか女性もやりますね!
会話はそんなふうになごやかに進み、モロッコの経済や発展の問題について、モロッコで1番の産業である農業関連の会社の社長さんから話を伺えたとても貴重な機会になったので、これもまたケガの功名というところでしょうか。

ところがやはりどうしてこんなことになったのか気になる気持ちが出て来るのは万国共通。
「ちょっと様子を聞いて来るわね」といってコンパートメントを出て行った彼女が戻って来た時に教えてくれたのは、なんと停車原因が「自殺」だったということ。
「線路の上で仁王立ちになっていて、ブレーキも間に合わなかったんですって…」
それはそうでしょう。
ただ、自殺そのものがモロッコでは非常に珍しいので、モロッコの電車でそれに出くわしてしまったというのが驚きでした。

「モロッコでも、自殺する人いるんですね。日本では交通事故死する人よりも、自殺者の方が多いくらい、少なくない事なんですよ」というと、「確かにモロッコではそんなに多くないけれども、いるのよ。やっぱり。自殺する人も…」、と彼女。
大抵の事には「マーケイン・ムシュキル!」(ノー・プロブレム!)とかなんとかいいながら、時にはごまかし、時には無理を押し通したりして日々を過ごしている人の多い国ではありますが、いくら天国に行けないと言われても、やっぱりもう選択肢はそれしかない、と思い詰めてしまう人は、やはりどこの国にもいるものなんですね。

1時間以上たってようやく動きだしだ電車は、なんだかいつもよりもスピードを上げているように思えて、小心者の我ら2人乗客は、「生きてたどりつければそれでいいから!ゆっくりでいいから!」なんてつぶやき続ける始末。
急いでいる時には「遅い!」とか、「なんで遅れる!」なんて思いがちですから、人間なんて勝手なもんですよね。
ちなみにモロッコの国鉄ですが、創業以来、一度も死人が出るような列車事故を起こした事はない、という事ですので念のため。

2006年04月29日

●「制作」と「営業」

そもそもエディトリアルデザイナーだった管理人。
大学生になりたての頃や、デザイナーとして仕事をしていた頃の感心は、もちろん「いかに美しいデザインに仕上げるか」ということが、言うまでもなく、一番気にしていた所。
ところが、今こうして旅行業にも首までつかってしまって、自分で自分の仕事をプレゼンテーションしなくてはならなくなった時、ただ単に見た目のきれいなページを作ればいいという事だけがデザイナーの仕事ではなかったんだ、ということに、今更ながら気がついてしまった。

それは何かというと、出来上がりのデザインが持つ、「営業」の持つ側面。
デザイナーでいた時には「なんだこのクライアントは!頭カタイなぁ」とか、「こっちの方がきれいなのに、どうしてそうしないんだろう」と思う事もいろいろあったけれども、今こうして、デザイナー同士で力を見せ合う事を意識するのではなく、あくまでも「お客様への販売が目的である」という視点にシフトすると、どんなにきれいなものでも、営業面でターゲットとする人々の趣向や、それぞれの業種で好まれる一定のパターンのようなものをある程度踏襲していないと、デザインとしてどんなに美しくても、目的を達した事にならないのだという事。

分かりやすく言うと、スーパーの安売りのチラシで、スーパーモデルが大根を持っていても、広告としてほとんど意味がなくなってしまうわけです。
実際はここまで単純ではないけれども、自分がやってみたいと思っている事と、実際にこうした方が効果があるだろうと思われる事というのが、時に違っている事も少なくないんだ、というのを、頭で考えるのではなく「体感」している今日このごろ。

日本にいて一つの視点からだけで仕事をしていたら、そんな事を皮膚感覚として理解するには、もっと時間がかかっていたかもしれません。
業種が専門化しておらず、家の電話工事からホームページのデザイン、接客から営業まで一人でこなさなくてはならないようなモロッコの社会では、自然と物事を多角的に見なくてはならなくなって行きますが、不便な中で、そんな視線が培われる生活。
次はどんな発見があるだろうかと思えるから、時にはたまるイライラを乗り越えて暮らしていけるのかもしれません。

2006年04月16日

●シアワセを運ぶひと

先日仕事でカサブランカに出かけた時のこと。
仕事が終わった後は、ちょっと優雅な気分に浸らせてもらおうと、某5つ星ホテルのモロッコ料理レストランに出かけることに。
平日だったこともあって、レストランは私達2人と、先客の白髪がとても似合っていた老人の一人だけ。
たった3人のお客様だったけれども、ウードを片手に2人組の歌い手が、アラビアの調べを上品に奏でていて、寂しすぎず、うるさすぎないその雰囲気は、ちょうど女二人だった私たちにもぴったりでした。

小さなお皿でたくさん出て来るモロッカンサラダとクスクスだけ頼んで、カサブランカビールで乾杯。
おいしい食事と、洗練された音楽。疲れもあって、コップに半分くらいでもうすっかりいい気分。
どうやら先客の老人も、同じような気分だったようで、
1曲終わるごとに、パチパチと拍手をしていると、「君たちもこの音楽が気に入ったかい?」と。
「声がとてもいいですね!私もとても気に入りました」と答えると、「実は僕もそうなんだよ。仕事仕事でとても疲れたけれども、今日はおかげで本当に気分がいいんだ!」

どうやらスイスに暮らしているモロッコ人で、月に2回ほど仕事でカサブランカにやってくるらしい。
ホテルにとっても上得意らしく、ウエイターさんたちのサービスもぬかりない。
「何かリクエストはしないの?」と言われたので、私はベルベル語バージョンを聞いてすっかりお気に入りの、ウンム・カルトゥーム(エジプト人)の「ファッカルーニ」を。
老人も、それなら私は…と、これまた有名な歌手の曲をリクエスト。
頼みたい食事を頼んで、飲みたい飲み物を頼んで、好きな曲を聴いて。
そしてウエイターも、絶妙のタイミングでサービスをしてくれて。

そんなふうに、モロッコにしては珍しく(笑)絶妙な夜だったから、その老人も時々、あまりにも幸せだから誰かと話さずにはいられないといった感じで「今夜は本当に完璧だ!」と、誰にともなく口にしていたのでした。
眺めるとなく眺めていた彼の顔は本当におだやかで、幸せそうで、実はその日、「やっぱりモロッコはモロッコだったか」と、ちょっとがっかりする事がなかったわけでもなかった私だったのだけれども、彼からにじみ出て来る”本当に幸せ”なオーラにあてられたおかげで、同じ空間に居合わせた私たちも、いつの間にやらとても幸せな気持ちになってしまっておりました。

そういえば昔、パリでとある日本人アーティストと一緒に食事をした時に、同じような事がありましたっけ。
特にこれといって有名なレストランで食事をしていたわけではないながら、彼は出て来た料理に、それこそ一つずつ、「こんなにウマイものを食べた事はないなぁ!本当にウマイ!」といって、もしかするとそれはちょっとみっともないとも言えるかもしれないくらいガツガツと食べていたのです。
傍目にはもしかして違って見えていたのかもしれないけれども、その時の私には、テーブルマナーうんぬんではなく、そこにいる人を幸せにできる食いっぷりというのもあるものなんだと思えたのです。
自分が作った料理ではないけれども、もしも自分が作った料理をこんなふうに食べてくれる人がいるとしたら、自分はどれだけ幸せだろうかと思うと、まるで私が彼の料理を作ったシェフだったかのようにうれしかったのを、今も昨日の事のように思い出します。

そういえばもう一人、マラケシュのホテルのバーで歌を歌っていた歌手のおじさん。
その彼の笑顔も、「きっと一生、こんなところで歌うしかないんだろうな」と、どこかで哀れみのようなものを勝手に感じていた私のよけいな同情心を吹き飛ばすほど、「今ここで歌える事がどれだけうれしいだろう!」という喜びに満ちたもので、実は今もって、この時の彼ほど幸せそうに歌っている歌手というのに世界中のどこでも出会った事がないというくらい、とびきりでしたっけ。

満足できない要因を数えればキリがないのかもしれないけれども、今、そこに流れている時間に心から満足していること。
その事が周りの人をも包み込んで幸せにしてしまうのだとしたら、私もそんなシアワセを運ぶ人になりたいものだとしみじみ思った都会の夜の出来事でありました。

2006年04月07日

●試行錯誤

メインのページはきちんと見えるようになったものの、アーカイブやカテゴリーの項目をクリックすると、どうも表示が意図したようになされていない。
そんな問題を解決すべく、いろいろといじってみるのだけれども、どうもそもそもデジタル系の人間でないので頭から出て来るのはハテナマークばかり。
四角い画面とにらめっこしていると、ここがモロッコじゃないような気がして来てしまう。

それでも不思議なのが、日本で同じようにパソコン仕事に集中している時よりも、なんだか時間の過ぎ方が遅いような気がする事。1分って、同じじゃないよなぁ、としみじみ思ってしまうのがこんなとき。
それだけでもモロッコに来て良かったと思う。
同じ1時間でも、ちょっとおトクな気分でしょ?

●ブログができました!

さりげなく新しモノには強くない管理人。
今や世間を圧巻しているブログでさえも、どうもシステムがうまく呑み込めず、掲示板と何が違うのさ、と、うまく導入できないでおりました。けれども世の中のいろいろなブログを見ているうちに、ようやくどうすればいいのかわかってきた…ぞ?
と、いうわけで、ホームページ用の記事にはまだならないけれども、そんなネタのたまごたちや、モロッコ、驚きの日常生活などをゆっくり綴っていきたいと思います。
ホームページ開設からはこの秋で7年になりますが、そんな私もブログは初心者。
改めてよろしくお願いいたします!