●モロッコ各地で大雨
このところモロッコ各地でお天気が崩れており、本日、メルズーガからフェズへ通じる道がミデルト付近で洪水のため通行止めとなってしまいました。
先週はカスバ街道方面の山間部で大雨、北部モロッコでも車が頭までつかってしまうような大雨と、わりと元気良く雨が降ってしまっているようです。
こんな時、「モロッコのインフラが弱いのが悪い!」という解釈をなさる日本人もいるのですが、確かにモロッコの工事が貧弱な事もありますが、トドラ谷のこの細い谷に水が集中したら、それは何でも壊れるだろうよ…というような、状況としてやはり仕方が無いんじゃないの?と思われる部分も大いにあります。
国としても徐々に大きな橋を増やしつつあるのですが、それでもやはり少ない予算の中で、重要な部分から順番にお金を使わざるを得ず。日本のように、誰が使うの?というような所まで立派な舗装であったり、立派な橋であったりする事は、残念ながらまだありません。
いくら家がつぶれても、いくら橋が流されても、日本の集中豪雨で1日に降る雨の量の方がモロッコ南部の小雨地帯の年間降水量より多かったりする事もあるようなモロッコですから、国民は、「まぁ、それでも雨が降って良かったよ。水があるのはありがたい事だから」と、むしろ感謝しているような空気です。
人間にできることと、人間の管理を越えた範囲の事がある事をきちんと受け入れられる。
そういう意味ではモロッコ人の方がオトナだな、と思う事も。
(これはイスラム教の教えの賜物でもあるのですが)
住んでいる状況が違えば、同じ出来事でも感想がまた違うもの。
違いがあるからこそ、自分の生活の中で気づかなかった些細な事にも気がつく事ができるのが、文化や習慣が違う国を旅する事の良さだと思うのですが、日本の旅行は法律に「保護」されているせいもあり、「全てが旅程表通りに進む事」をほぼ強要しています。
素人が考えても、そんな事は無理だと分かると思うのですが、悪天候などで旅程が変更してしまうと、日本の旅行会社が責任を取らなくてはならなかったりする事もあるのがのが日本の法律です。
うーん。
「雨が降ったぞ!旅行会社が責任とれ!」と命じられるのであれば、「こら!温暖化対策やらなかったから雨が降らないぞ!責任とれ!税金を返せ!」というのも将来的にはありってコト?(笑)
本当に日本の決まりゴトは、消費者を守っているのだか、過保護にしすぎて世界の流れからますます国民を取り残しているのか、時々良く分からなくなります。
その一方で、ウソか本当か分からないテキトーな「書類」さえあれば法律の目をかいくぐる事ができてしまう「ザル」な部分も多々ある日本の決まり事。
海の外にいて、その厳しさにさらされていると、誰より自分自身が家族と自分の安全を守れる目を持たなくてはならないとしみじみ考えさせられます。
大切な人を失ってから誰かのせいにしたって、その人はもう戻って来ないのだから…。
大雨の報を聞きながら、そんな事を思った小雨のぱらつくマラケシュでした。
