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2006年05月30日

●メルズーガの豪雨について(2)

news2.jpg
→この写真のアラビア語の記事を読む

いろいろ心配なさっておられる方も多いようなので、ひとまず新聞やニュースで見た情報を記載しておきます。
◆死者:6人
◆倒壊家屋:165軒

外国人経営のホテルも3軒が倒壊したということです。(マリア、サニア、ベルエトワール)
その他のオーベルジュで倒壊したのは私が聞いた所では10軒。
被害はメルズーガとハッセルビィ周辺に集中しているということでした。
いずれもオアシスの農業(刈り取り前の麦等)は水に流されて全滅。(ヤシの木は残っているということです)
またヤギやヒツジといった家畜が濁流に流されて被害に遭ったということです。(ラクダは元気だそうです)
月曜日のニュースで既にテントが配布され、病院に物資も送られて来ている様子が放送されていました。

それから募金等の活動について。
そういったアクションも必要かしら?と地元の人に聞いてみたら、わっはっはっ、と笑いながら、「それはもちろんボクが窓口になるよ!ボクの銀行口座教えるから、さっそく振り込んでもらいたいねぇ!」なんて冗談を言っていました。
でも、実際のところ、多かれ少なかれそんなものでしょう。
こういうシーンで平等に、公平に動くのはとても難しい事です。

大学時代をNGO活動に費やしていた過去を持つ管理人が一言つぶやくとしたら、これはまだ公的な窓口ができているわけではないようなので、まずはとにかく落ち着いて、知人や親戚等に、被災された方の食事が出せるくらいの金額を送ってあげて、ひとまず状況が落ち着き、本当に必要なのは何なのか、地元から声が上がるのを待ってみた方がいいのではないかと思ったりします。
小さな村社会。お金ももちろん必要ですが(災害がなくてもほしいモノですから)それを誰がどのように取り扱うのかといったような事も含めて、村社会では重要です。

ざっとまず当座の食料以外に必要になるのは家の再建築と家畜の再購入、農業収入が出なくなる事への保証です。
基本的には国からの援助も出るものと思いますが、これは大部分が私有財産の復活になるわけですから、当然元々たくさん持っていた人と、元々あまり持っていなかった人がいるわけです。
ただ、これを復活させるにあたって、どのように分配するのが平等なのか。
ちょっと考えただけでも、この問題が下手をすると大きく村人の不公平感の増長につながってしまう可能性があるのが分かりますよね。

もちろんお世話になっている砂漠という存在。
私の方でも砂漠に生きる皆さんを見捨てるつもりは全くないので、村全体、地域全体で何か必要とする事があったら動けるように、今後も情報収集したいと思います。
取り急ぎ、緊急にできるだけ詳しい、正確に近い情報が欲しいと思っておられる方へのインフォメーションでした。

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コメント

ブログには初めてコメントさせていただきます。
豪雨のこと、とても心配です。
貴重な情報をありがとうございます。

私はオーベルジュロアジスに泊まって、
日本に帰ってからもアリさんと仲良くしている
のですが、たぶんメールを送っても読めないでしょうし、
ロアジスのことが心配です・・・。

ちゃんと届くかわかりませんが、とりあえずいくらかお金を送ろうかと思うのですが、
yamasanさま、オーベルジュロアジスのことを小耳に挟んだりしておられませんか?
倒壊した10軒というのに入っていたら、今考えているのよりも
もう少し多く送ろうかと思います。
個人的なことですみません。
教えていただけますとうれしいです。

あんな砂漠で豪雨なんて、
信じられませんね。村の人たちの
顔が浮かんで、心配です。

すいません、この場をおかりします。

keroさん、ロアジスは大丈夫なようです。
ただ一部外部が崩壊してはいるとのことですが、スタッフはみんな無事なようですよ。

mimi さま

keroです☆
貴重な情報をありがとうございます!
ロアジスのみんなは無事なんですね、よかった!!
でもやっぱり崩れてるところもあるんですね。
たいへんでしょうね・・・。
いくらかお金を送らせてもらおうと思っています。
なにかのお役にたてればよいですが・・。

mimiさま、教えてくださって本当に
ありがとうございました!

yamasanさま
一回これを書き込みましたがうまくいかなかったので、
もう一度書き込みました。
二回重なって表示されていましたら、すみませんが削除をお願いします。
これからもブログ拝見します♪

mimiさん
情報ありがとうございました。
ちょっと何度も何度も電話するのをためらっていたので、助かりました!

ケロさん
これは全く個人的な意見として聞いていただければと思うんですが、モロッコの場合、本当に良い友達でいたかったら、あるいは友達以上の関係になる事も考えているのであればなおさら、お金のやりとりはよほどの事でもない限り、しない方がいいと思います。
メルズーガでは最近、特に日本人女性は情に流されやすく、かつ約束をきちんと守るので、スイス人を追い抜く形で、騙しやすく、かつ便利な金ヅルだと思われている部分もとてもあるので…。

どうしても助けたい気持ちがあるのであれば、あと1ヶ月くらいたってから「何か困っている事はないか」と聞いてあげるのがいいかもしれません。
その頃には、具体的に何に困っているかはっきりしていると思いますし、人間「のど元過ぎれば熱さ忘れる」で、本当に困った頃になって、逆に忘れ去られてしまっていて、誰も援助なんて思いついてくれない、という状況になりがちですので、きっとその言葉だけでも、とても喜んでくれることと思います。

今回本当に困っているのは、ホテルが全壊してしまったオーナーや、それよりも大変なのは、ささやかに農業で生活を営んで来たツーリズムとは関係のない人々でしょう。
一部が壊れたくらいであれば、たくましいモロッコ人。自力で解決することも困難ではありませんから、まずはその回復力を見守るのがいいかもな、と、思います。
ツーリストの財力に頼ったり、期待したりすることに日常的にかなり慣れてしまっているのがモロッコの旅行関連の業種で働く人々なので、彼等のやる気のようなものを守り育てるためにも、あまりお金で甘やかしすぎない方がいいのではないかなぁというのが、モロッコ生活者としての実感です。

私もそう思います。
私も本当に心配なのは、村の人たちです。
とても余裕がある状況には思えないのに、自宅にお茶や食事に招いてくれた村の人たち。
一番気がかりです・・・。
小さな子供をかかえた家族など、大丈夫なのか一番知りたいところですね。

yamasanさま mimiさま

コメントをありがとうございます。
たしかに、もっと貧しい村の人たちもたくさんいますよね。。。
でもすっごく親切にしてもらったことを考えると・・・うーん、悩みますね。
でもモロッコに住んでおられる方がそうおっしゃるのですから、
きっとそうなのでしょうね。
もう少し自分でも考えてみます。

ありがとうございました!
私も日本の空の下から、復興を願っています。
 

yamaさん、はじめての書き込みさせてもらいます。5/2、マラケシュでホンの数分のみお話させてもらったものです。
FAXがなかなか送信できず、ギリギリの対応どうもありがとうございました。現地ではドライバーのRashidさんにも良くして頂き、完璧な旅になりました。パリからメールを送りましたが届いたでしょうか?

メルズーカの豪雨、信じ難いですね。あのドライな気候の土地で、こんなことってあるんですね。。。天災はいつ何処でやってくるか、わからないですね、ホントに。
モロッコ情報に注意をするようになったのは旅行以来なので、あまり存じあげないのですが、こういうことが何年かに一度はあるような地域なのでしょうか?

そちらに住まわれているyamaさん、いかがでしょうか?お仕事の方にも若干影響があるのでは、、、とも思います。

こういった場合、日本にいてどういう行動をとるのがBetterなのでしょうかね。帰国してからyamaさんが書かれているブログ等を読ませて頂きましたが、モロッコという国で暮らしていくのは知恵がないと暮らしていくのに容易ではない国だな〜と感じました。(まぁ、どの国でも同じな気もしますが... )観光者が払うお金の何%を現地の人がペイしているだろうか?といろいろ考えを馳せてみたりしたのですが、平均収入に対してそ決して物価が安くはない国だと感じたのですが、実際どうやって暮らしているのだろうか?といった疑問が沸々と湧いてきました。やはり、観光が大きな収入源なのでしょうね。
そういった場所に、この天災は、大災難ですね。

私事ですが、建築の仕事をしているので、もしも何かお手伝いができる事あれば、おっしゃって下さいね。

それから、keroさんが書かれている件、実際お世話になったわけではありませんが、ロアジスのアリさんには、何度もメールでやりとりさせて頂きました。
上でスイス人の事も書かれていますが、何とな〜くモロッコで日本人がカモになってしまう理由、行ってみて分かりました。とすると、スイス女性と日本女性の根っこは似てるんですかね?なんて。
そんなこと書いてる場合ではないですね。モロッコ人パートナーをお持ちのyamaさんのブログでこんなこと残すのは失礼かと思いましたが、日本女性が金ズルという印象はどこの国でも残したくないですね。良い出会いや、本当の恋愛がしにくくなるような気がしますから。

笑顔で復興にむかって頑張っていかれることを祈ってます。

こんばんは。
洪水のこと、知りませんでした...。
こちらで拝見して、ちょっと検索かけてみましたが、数年前の11月とかのものはいっぱい拾うんですが、今年のものはみつけられず。
BBCにもなかったなぁ。うーん。

やはり砂漠に一度に大量の雨が降ると、土地に染み込まずに鉄砲水になってしまうんでしょうね。
私も迷い方ツアーで二度もお世話になってるので、キャンプ地のスタッフの皆さんのことをまず思いましたが、とりあえずラクダも含めて元気とのyama-sanのコメントで安心しました。
でも、観光業全体にも影響あるでしょうから、この後いろいろ大変かもしれませんね。
早く復興されることを願っています。

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