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2006年04月08日

●『キリスト最後の誘惑』

ホームページの映画のページでもご紹介している映画『キリスト最後の誘惑』
信仰と歴史考証は別モノだと思っている私には、信心深い保守的な人々から上映反対運動も起きたこの映画、たしかに信仰者として見たら、侮辱もいいとこかもしれませんが、私にとっては、「なるほど!こう考えた方が自然だよな」と思えるイエスの生涯の描き方だったのです。

歴史の点と点をどのような線で結んで物語にしていくのか、という点においても優れた作品の一つだよな、と思っているのですが、この映画を興味深いものにしている物語の大きな構成要素は、「イエスとマグダラのマリアは夫婦として生活し、子供もいたかもしれない」という考え方と、もう一つ、「ユダはイエスを裏切ったのではなく、イエスに頼まれてしぶしぶ彼の居場所を通報した」という考え方なのです。

映画そのものは88年に作られた映画ですが、なんとこの2本柱、今話題の「ダビンチ・コード」にも通じるだけでなく、今度ナショナル・ジオグラフィックで発表される「ユダの福音書」といった、今かなり注目を集めている話題が既に盛り込まれている映画なんですね!

「ダビンチ・コード」については盗作裁判等もありましたが、このネタがある種の人たちにとって「こう考える事もできるはずだ」というネタであったのは、今に始まった事ではないのを見ると、裁判が却下になったのも納得。
今話題のネタが盛り込まれた映画でしかもオールモロッコロケのこの映画。
機会があったらぜひご覧下さい!

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