旅の情報編02:トラブルを避けるために
自称『トモダチ』を考える 「マジで恋する」100日前に


 
旅の情報編
文化編
旅の記憶編
生活情報編
リンク集
FAQ:よく頂く質問
シネマコレクション
ブックコレクション
おすすめレストラン
当サイトについて
管理人について
Traveler's cafe
旅する掲示板
マグレブ連絡帳
私のイチオシスポット
We love morocco
others
モロッコ雑貨
砂漠への旅
管理人にメール
「マジで恋する」100日前に

私自身、モロッコで出会った男性と結婚した身ですから、大きな事はいえません(笑)けれども、女性の皆さんが甘い言葉に誘われて、ぼーっとしてしまうその前に、覚えておいて頂きたいことがあります。

日本人、ということに関わらず、一部のモロッコ人男性はとにかく外国人の女性に積極的。
もともとモロッコは、ヨーロッパの奥様方が男を買いにくる国として知られていないわけではない国で、(一部日本人女性にとっての「バリ島」であり「プーケット」という感じ)奥様方をとろけさせる甘い言葉はお手のもの。
きれいだ、美人だなんていう言葉、これは彼らにとってこんにちわ、というくらいの重さしか持っていないし、月だ星だ太陽だ、君こそ運命の人だ、なんていうのもミミタコです。
その他、「ああ、僕の目を見ないで!キミの瞳がボクの心を砕いてしまうから…!」などと、シェークスピアも真っ青もののセリフでとろけさせてくれる事も(笑わせてくれてるのか?)しばしば。

こういった甘い言葉でさそっておいて一晩ご一緒。
そうやって女と寝ることを生き甲斐にしている種類の人間も残念ながらいないわけではありません、、どころか、女性の一人旅に親切にしてくれる若い男なんていうのは、90%、ベッドかいつの日かの結婚を狙っていると思って間違いないでしょう。
特にモロッコはエキゾチックな顔つきのハンサムが多く、特にそれらの自分の美しさや話術の巧みさを認識しているナルシーな人々には要注意。(ハンサムでなくてもとにかく言葉の選び方や話のうまい男性が多いのは驚き)

彼らはそうやって自分の寝た女の数や国籍を集めて自慢して暮らしているようなもの。2〜3人くらいの女性とつきあいながら、どれかが結婚してくれることになって書類が出来上がったらドロンするつもりの人ももちろんいます。

女性がモロッコを旅するというのは、ともすると巨大なホストクラブをどこまでもさまよう、という状況になりかねません。
そのつもりで彼等をあしらえ、だまされる事につかのま酔ってみるのも人生のうち、と思える強さのある女性にならもはや言うことは何もありませんが、こういうセリフを言えば女ゴコロによく響く、なんていうのを熟知した男達の巧みな罠に、どうぞはまらないように気をつけて下さい。

やれ家族が病気だ、家族が無実の罪で刑務所に行くことになりそうだ、税金が払えなくて家を差し押さえられてしまうetc...
気がつくと、「そのくらいならしてあげられるわ!」なんていう自尊心とともに、何十万、何百万もの「二度と戻ってこないお金」を送金したり、巻き上げられてしまうかもしれません。

もともとのモロッコは結婚前に男女が大っぴらにつきあうなんて考えられない世界。
親が決めた相手と結婚するとか、仕事先のパトロンの家族やら親戚の女の子と結婚するとかいうような結婚が今でも多く、街で出会った女性とつきあって結婚、なんていうのはそう滅多にありません。

最近では西欧化がすすみ、都会のモロッコ人などは大いに恋愛を楽しんでいるようですが、そういった付き合いでもまだまだ肉体関係を持つことにはとても慎重です。おまけにひとたび問題がおこってしまうと、両家の家族をまき込んだ大問題にも発展しかねないので、田舎などでは特に慎重です。
そんな現実の裏で、そういった問題が発生しない外国人との恋愛は、恋愛にあこがれるモロッコ人青年にとって都合のいいはけ口。うまく行けば外国行きのビザだって手に入ってしまうんですから、真剣にだってなります。

実際、やたら歳のはなれた外国人女性とモロッコ人男性のカップルなんて、あまり珍しいことではありません。そういう男に限って堂々とこれも生活のためさ、と言い放ったりするものなので、女の一人として、なんとも心苦しい現実です。
(モロッコ人の名誉のためにいっておきますが、これはモロッコ人に限ったことではありません。アジア、アフリカの移民の多いフランス他、世界中、そして日本でもこういった偽装結婚は珍しいことではありません。アメリカやヨーロッパのビザ目当てで、日本人でさえすることもあります)

10年ほど前までは、モロッコ人も(当時の外務省によれば)ビザ無しで日本を訪れることが出来ましたが、最近は結婚準備という理由でさえビザ発給がされないようになるなど、ハードルはどんどん高くなっています。
それがどういう事を意味するかというのは、大体想像することができますよね?

恋に落ちてしまうと、自分達だけはそんなことない、と必ず思うのですが、この事実からもわかるように、ビザ目的、モロッコ出国目的の偽装結婚、にせ恋愛は一部のモロッコ人にとって厳しい現実から脱却するための夢の切符のようなもの。言い寄ってくる親切な男の全てが、必ずしも純粋な気持ちの人だけとは限らないのを忘れずに。
すでに彼らの間には「日本人は簡単だ」「男の選び方もしらないイージーな女が多い」という風評が世界の他の国々と同じように存在していますから、くれぐれも雰囲気に流されて…なんて事のないように気をつけて下さい。
 
自称『トモダチ』を考える 「マジで恋する」100日前に

管理人は著作権を放棄しておりません。
情報の引用、転載、転用にあたっては必ず管理人yama-sanにご連絡下さい。
(c) yama-san all rights reserved