旅の情報編06:モロッコ雑学教室
チキンのブリワット マラケシュ・広がるヤシの林の秘密


 
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地名の由来

モロッコを旅していると、ふしぎな響きを持った街の名前の由来や単語の意味をふと考えてしまうことが、私自身よくあります。
そんな疑問をなげかけると大概のモロッコ人は、「まったくツーリストっていうのは、なんでもどうして?どうして?なんだよなぁ」と笑いながらも、丁寧にいろいろ教えてくれるのです。

地名の由来や意味ひとつとってもいろいろな説があったりするので、ここでは私が聞いた話の他、望遠鏡シリーズのモロッコ編を中心として、ガイドブックの数々を特に参考にさせて頂いています。


【カサブランカ】………スペイン語の「カサ・ブランカ」(白い家)から、アラビア語でも同じ意味の「ダール・エルベイダー」(モロッコ人が普段言うのは定冠詞がはずれた「ダルビーダ」)になったと説明するモロッコ人もいます。
けれども正確には時代はもっとさかのぼり、1755年この街を大地震がおそい、1770年になってから街の再建工事が行われたのにともなって、かつてベルベル人の街であった「アンファ」から「ダール・エルベイダー」と呼ばれるようになり、その後、1781年頃からスペインとの貿易の拡大にともなって「カサ・ブランカ」という名前が広まったのだということです。

【ラバト】………10世紀に、異端と戦うための正当派のイスラム戦士のつくったribat(リバート:要塞化された修道院)が名前の由来。

【マラケシュ】………かつてベルベル語で「Marroukech」マルーケシュ(早く歩け)と呼ばれていたことからマラケシュ、となったと言われています。
なぜ早く歩け、なのか。これにはおもしろい昔ばなしもあります。
他にも、マラケシュという名前がモロッコ、という名前の由来になったと言われるように、アル・マグレブ、というモロッコのアラビア語の名前、「al maghreb al aksa」アルマグレブ(西の地)・アルアクサ(遠く離れた)の省略形だという説もあるようです。

【フェズ】………アラビア語でつるはしを意味するfasから転じてフェズ、になったもの。
なぜつるはしなのか。これは、ムーレイ・イドリスによるフェズの街の創設伝説によるもののようです。

【メクネス】………10世紀に、メクネサ・ゼネートと言うベルベル人の部族によってTazaの街とほぼ同時期に作られ、「Meknassa-ez-zitoun」オリーブのメクネサ、と呼ばれたことからメクネスとなったということです。

【アガディール】………ベルベル語で、穀物貯蔵要塞、という意味。
有名な海岸部のリゾート地としての名前だけでなく、実際「穀物貯蔵カスバ」みたいな意味で使われることも、ベルベルの村であります。

【アズルー】………ベルベル語で岩という意味。

【ミデルト】………ベルベル語で中心という意味。

【ワルザザート】………ベルベル語で静かな街という意味。

【アグデス】………フランス軍がモロッコに駐留していた時代、ある時アグデスにはじめて飛行機が飛来しました。その時の飛行機のハラに、AGDZと書かれていたので、この街の人は、自分たちの街をそう呼ぶようになったそうです。

【ティネリール】………ティネリールの街にはトドラ谷に向かう途中に急カーブがあり、昔はその近くでスークが開かれていたとのこと。ベルベル語で肩をイギールと言い、その急カーブは肩のようだから、イギールと呼ばれていたそうです。
そのことからそのあたりの事をアイト・イギール、と呼ぶようになり、モロッコ人の日常会話の中では「ッティギール」と聞こえるその音がフランス人にとって発音するのが難しかったため、ティンギールとなり、「ギ」の音がフランス語のRで表記される事から、ギがルに代わり、ティネリール、と呼ばれるようになりました。
ただし今でもモロッコ人は「ティンギール」に近い音で発音しています。

【ザゴラ】………ポルトガル人によって「発見」された街のため、ポルトガル語で「山の後ろ」という名前がつきました。

【イフレン】………洞くつ、あるいは深い穴、という意味。

【イミルシル】………市場の扉、という意味。地名によく使われる単語

【Ait、Beni 、 Ben、Oulad、ouled】………モロッコの地名でも、そのあたまについているのをとてもよく見かけるこれらの単語はいずれも「〜の子供」という意味。昔その村でえらかった人の名前がつけられているらしい。

【Oued】………川。かれていてもこう呼ばれるのは、本来「水の通る道」という意味だから。

【Tizi、あるいはTiz】………これも山岳部を中心に地図上でよく見かける単語。行ってみればすぐに納得、峠、という意味。

【Ain】………泉
 
チキンのブリワット マラケシュ・広がるヤシの林の秘密

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