旅の情報編01:旅のまよいかたガイド
スペインからモロッコへ 熟年旅行での工夫


 
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現地発ツアー

お仕事を持っている多くの日本人ツーリストがそうであるように、10日から2週間程度しか滞在日数がないという場合に力を発揮してくれるのが現地発ツアー。
モロッコはヨーロッパ人にとってはタイやハワイのようなものなので、旅行代理店では、主にバカンスのヨーロッパ人をターゲットに、実にいろいろなパターンの現地発ツアーが用意されています。(ちょっと日本人のニーズとはずれてしまっているために、なかなかこれ、というものに出会えないのが難点ですが)

アクセスは良くないけれど、ぜひこのエリアはじっくり見ておきたいというような場合に利用すると、割安に、かつ短い日程を最大限に利用してモロッコのバラエティーに富んだ文化を楽しむ事ができるでしょう。

現地ツアーは4名からの出発が基本。
それ以下の場合でも催行可能なツアーもありますが、車の代金を少ない人数で割らなくてはいけないために割高となりますが、これは人数が少ないからこうなってしまうだけで、ぼったくりとは異なります。

地域別・現地発ツアーおすすめプログラム
■マラケシュ発
マラケシュ出発のツアーは、2泊3日くらいから1週間くらいの長さまで、南部モロッコを訪ねるツアーの種類が多く存在しています。
この他、日帰りではウズウッドの滝、イムリル村、エッサウィラ、ワルザザードなども一般的。また、山好きには4000m級のトゥブカル山登頂に向けての出発地ともなります。
また、管理人もマラケシュ発で現地ツアーをご案内させていただいています。特にマラケシュ以南のエリアにこだわり、日本人の目で見て「ここはいいでしょう!」と思えるポイントを厳選してプログラムを作りましたので、ぜひご覧下さい。
■ 写真ではスケール感が伝わらなくて残念。砂漠の国にも大きな滝があります。   ■ 山間の田舎の村、イムリル。マラケシュから2時間で、相当なトリップ感。
■ 青と白の街、エッサウィラ。風の日が多いので、サーファーでにぎわいます。   ■ 世界遺産のアイト・ベンハッドゥはワルザザードから30分ほど。

■ワルザザード発
砂漠の玄関口と言われるワルザザードからは、メルズーガ、ザゴラ、又はシェガガ等の砂漠へのツアーの出発起点。また、大型バスでは入ることのできない小さな村を訪ねたり、広大な砂漠でカートを乗り回したり、バギーに乗ったり…といったアドベンチャー色の強いプログラムも多いのが特徴です。
砂漠だけでなく、アトラス山中を旅するプログラムや、トレッキング、マウンテンバイクでの旅なども。
モロッコ何度目か、という方には、南部だけに見学をしぼってみても十分楽しめるエリアです。
■ 数々の映画のロケ地ともなったフィントのオアシスへは半日ツアーで。   ■ 泣きたくなるくらいきれいなターコイズブルーの湖は夏のイミルシル。
■ 赤い土、オレンジの山肌、緑色の崖、青空。南部は色彩の宝庫。   ■ 「猿の手」「アトラスの内臓」とも言われる奇岩はダーデス谷。

■フェズ発
一番の見所は街に決まっている、と思っているフェズっ子。また、1日ツアー等をうまくプログラムするのにはやや見所に欠けてしまうエリアのため、あまり現地発ツアーは発達していません。
フェズから向かうとしたら、メクネス、ムーレイイドリス、ヴォルビリスがメジャー。
■ ムーレイ・イドリスの街は、ヴォルビリスから見るとラクダの形。   ■ ヴォルビリスの遺跡は「天空の城ラピュタ」を思わせるのどかな雰囲気。
 
ツアーの価格の決まり方
基本的にはツアーには車代、ガソリン代、食事代、宿泊費、人件費などが 含まれますが、中でも割合が高いのが車代。
モロッコでは一般的に営業に使われているトヨタのランドクルーザーやランドローバー等が、日本で購入するよりも高い値段で販売されています。
また、ガソリンも日本と同じがやや高いくらいの水準にありますので、必然的に車のレンタル代が先進国なみになってしまいます。

平均的に国から正式な認可を受けている旅行業務用の車両のレンタルは車種や時期によって1日1000DH〜1500DH、つまり、12500円〜19000円程度。許可を得るための点検や税金等もあり、これ以上値段を下げることは現状ではまずありません。
そんなに高いものだとは知らないツーリストにはとても厳しく交渉されてしまうのが現実なので、旅行業なんて本当にもうかりません(苦笑)

ただ、 そんな現実の中でこの水準を割って安くすることができるケースとして存在しているのが、もう何日も仕事がなかったような業者。
こういった業者にとっては1円でも入らないに越したことはないので、その仕事の必要度に応じて値段を下げてくれることがあります。

ツーリストにとってはラッキー、といったところですが、よく考えてみましょう。もしかするとたまたま仕事がなかっただけかもしれませんが、その会社に仕事がまわってこないのは、現地ではそれなりの理由があって回ってこない、ということもあるのです。

流行らないホテル、流行らないレストラン…。いずれも実は現地の人間のみ知っている「理由」がどこかに隠されているので、知らぬが仏、とも言いますが、万国共通。 流行らないものには流行らないなりの理由がある、ということをどこかで覚えておきましょう。

日本のようにデフレ経済ではなく、現在どちらかといったらバブルの傾向があるモロッコでは、何事も思っているほど安くない、というのが実感です。
 

モロッコにおける「旅行業者」とは

世界各国のガイドブックを見ても正しい情報を記載している本が少ないのがモロッコの旅行業界にとっても悩みのタネ。
実はモロッコも、法律上は日本と同じように旅行を催行することができるのは、「旅行業者」として認可を受けている業者だけになっています。
これらの旅行業者はしかるべき保証金を国に払い、しかるべき税金を国に支払って初めて営業を許可されるわけですが、実際ホテルやレストラン等で販売されているツアーは、この正規の「旅行業者」ではない業者によるツアー。

多くの場合、ホテルやレストラン等がプログラムに従って集客し、車だけを良くて旅行業用トランスポート(Transport Touristique)に依頼するパターンです。3つ、4つ星クラスのホテルで紹介されているツアーでさえ、フタを開けてみるとこの「Transport Touristique」の業者による催行である事が少なくありません。3つ星以下のホテルやレストランのツアーは、80%以上がおそらく旅行代理店による開催ではないツアーでしょう。

これらのツアーは旅行業者としての保証金も、税金も支払っていないため、正規の旅行業者よりも安い値段を提示することができますが、自称ガイドと結託するのはこの業者であることが多いので、逆にぼったくりになっていることも少なくありません。
また、こういった業者はいわゆる旅行業者ではないので、万一ツアー中に事故があった場合、また内容に問題があった場合等も、法律上はしかるべき保証を受ける事ができません 。

何も無ければラッキーですが、何かあった時に泣いてしまっても責任は自分にかぶってきてしまいます。日本のように消費者を手厚く保護するような決まりはモロッコにありません。

そこでこの問題を避けるために確認したいのは、事務所の外に掲示が義務づけられている看板の内容。
「○○トラベル」「○○ツアーズ」といった旅行会社を思わせる名前がついていたとしても、それといっしょに「Transport Touristique」と併記されている場合、これは業務用車両を管理することのみ許可されている業者で、旅行業者ではありません。

もしも「万一」の心配をするのであれば、ここをきちんと確認してから依頼するようにしましょう。
まよいかたオリジナル砂漠ツアーは、正規の旅行代理店の管理するツアーですので安心してお申し込みいただけます)

ちなみに南部モロッコにある正規旅行代理店は、ワルザザード:6件 ティネリール:2件 エルフード:1件 と、実際はこんなにも数が少ないものになりますのでご参考までに。
旅行会社は車からホテルまで、旅の内容を包括的に手配、管理することができますが、Transport Touristiqueは、単純に車とドライバーを貸し出す事のみが業務内容として許可された会社になります。

 
ツアー購入時の確認事項

路上で 声をかけられたツアーなどの場合、舞い上がっていて内容を確認し忘れたりしてしまうこともありますが、ツアーの購入にあたっては、何が料金に含まれ、何が料金に含まれていないか、ということをきちんと確認しましょう。
自称ガイドにぼられるのと、サービスに見合った金額を払うのとは別問題ですから、高い、安いだけにとらわれず、自分のニーズにあったものを、自分の責任で探すのがベストです。モロッコ人には、「何が料金に含まれていないのか」の方を確認する方がてっとりばやいかもしれません。

ありがちなのは、出発してから、あるいは戻ってきてからガソリン代は別であるとか、らくだの代金は含まれていない、といったようなトラブル。
安物買いの銭失い、といったケースも少なくありませんので、内容、条件については必ず確認してから申し込みましょう。
 
スペインからモロッコへ 熟年旅行での工夫

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