旅の情報編06:モロッコ雑学教室
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絨毯額講座・絨毯ができるまで

スークなどでは、紡いでいない、はいだばかりの羊の毛がそのまま売られている所もあるし、紡がれて束ねられて売られているものを見かけることがあります。
これはやはりなんといっても絨毯作りのためのもの。
そういう視線でスークを見ると、いつもと違った面白い道具が目についてくるかもしれません。
絨毯作りが盛んなエリアでは、日なたに座りながら小さなバスケットに羊の毛を入れて、のんびり糸を紡いでいるおばあさんに出会ったりすることもよくあります。

ベルベルの小さな村に入ると、これが私の織り機なのよ、と作業部屋を見せてくれる女性もいます。
そんな時、じっとその作業を見つめていると、やってごらん、とみなさんいろいろ教えてくれるのですが、どうもなかなかうまくいかない。
簡単そうに見える糸つむぎも、羊の毛をそろえる作業も、これがなかなか難しい。

けれども、慣れたモロッコ人女性達は、素早い手付きでどんどんどんどん細くてきれいな糸を指の間からつむぎだしながら、べらべらげらげら、おしゃべりにも余念がありません。
そんなゆっくりとした楽しい時間が絨毯作りの時間。
そんな時間を経て、どのように絨毯ができていくのか、順を追ってみてみましょう。

絨毯ができあがるまでのプロセス

 
  【1・糸を染める】
本来なら、ただの毛のかたまりの時に、とにかく毛玉をよく洗ってから糸を染めるという手順ですが、モロッコでこの作業がどの段階でどのように行われているのか見た事がないので残念ながらモロッコ式についてはまだ御説明できません。

【2・カーダーで毛をとかす】
糸を紡ぐ前の大事な作業がこれ。カーダーと呼ばれる、表面にかぎ型の針金のようなものがついたブラシの上に羊の毛をげんこつ半分ほどものせ、もう一つのカーダーでそれをとかします。
少しととのったと思ったらはがして裏返し、またとかすという作業を何度か繰り替えして毛の流れを整えると、やっとそれを紡ぎの作業に使うことができます。

【3・糸を紡ぐ】
スピンドルという、下におもりのついた棒に糸の先をつけ、その棒を勢いよくまわすことで糸によりをかけていきます。この時、うまく指で糸をひねることも大事なのですが、これがなかなか難しい作業。
細く、むらのない糸をよるのは大変ですが、絨毯用の太めの糸ならわりと簡単に作れるようになります。
細い糸は、主に洋服の上にマントのようにはおる、小さな毛布やジェラバなどに使われます。

【4・織り機に縦糸をはる】
縦糸は、木綿の糸であったり、毛であったり。地方や絨毯のタイプなどによって異なります。
織り機は昔、木を使った規模の小さなものでしたが、今はほとんど使われておらず、昔はこんなでした、と紹介するための資料として残っている程度。最近の織り機は、鉄製の大きなものです。
絨毯のサイズはこの織り機の横幅で、その限界が決まりますが、大きな作業所などには家庭にあるのよりも大きな織り機が置いてあったりします。

【5・織る】
縦糸を交互に横糸とからませることでできあがっていくのが織物。
モロッコでは地方ごと、そして絨毯の種類ごとに、この絡ませ方までまるで違っています。
まず、一番大きな違いは、結び目をつけていくことで形にしていく起毛している絨毯と、キリムと呼ばれる平織りの絨毯。
結び目をつけるタイプのものでは、縦糸との絡ませ方が地方によって異なり、その処理のしかたも違っています。
絨毯の絵柄は、紙に描かれた図案を元に丁寧に作られていきますが、大きな街などでは、それは方眼紙のようなものに書かれています。
小さな村では今でも、手書きの模様計算書のようなものをのぞきながら作っているだけでした。
近年の絨毯の模様の複雑化は、方眼紙のように簡単に使えるアイテムの出現など、技術的な進歩によるところが大きいのでしょう。

こうして、一枚の絨毯に1〜4人くらいの女の人が向かって作業が行われていくのですが、大概の作品が製作に1ヶ月、大きなものでは3ヶ月ほどかかっているようです。個人的な観察では、小さな絨毯なら1人で1ヶ月、大きなものなら4人で1ヶ月というように、だいたい1ヶ月で1枚仕上がるように、大きさと作業人数が決まってくるのかなぁというように感じました。(これは絨毯をグループで作ることによって村に利益を生もうとする女性の団体での作業データです)
個人のお宅や、小さな村で家事や農作業の合間に作られるものは当然そんな決まりがあるわけでなく、毎日毎日、時には休みながら、のんびり楽しく今日もどこかで作られているのです。
 
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